2020年東京オリンピックはホテルシップに宿泊できるチャンス!
2020年の東京オリンピック・パラリンピックまであとわずか1年となりました。競技観戦チケットの販売も始まり大きなニュースとなりましたが、同時に最近注目を浴び始めているのが「ホテルシップ」です。
オリンピック期間中の宿泊施設不足対策として導入されることとなり、すでにいくつかの港では客船会社との契約を結び客室の販売を開始しているところもあります。
今回はホテルシップに関する情報をまとめてみました。
ホテルシップとは

ホテルシップとはクルーズ船を一定期間港に停泊させて宿泊施設として活用するものです。
日本国内においても過去1964年の東京オリンピックや1989年横浜博覧会でホテルシップが導入されたことがありましたが、2020年のオリンピック宿泊施設不足が懸念される中、ホテルシップを行う場合の旅館業法や出入国管理及び難民認定法の規制に関する制度改革が確認され、その結果正式にホテルシップが活用されることが決定しました。
現時点では「横浜港・東京港・川崎港」の3港でホテルシップが決まっていて船会社の選定も終了し、その準備が着々と進められているようです。
ホテルシップ滞在中の船内では通常のオペレーションが行われているので、全食事・エンターテイメント込で普通に客船に乗船している時と同じ体験をすることができます。豪華な気分を味わいながらオリンピックを楽しむのも良い思い出になるのではないでしょうか。
東京港 「MSCリリカ」
東京港ではMSCクルーズのMSCリリカが運営事業者として選定されました。
MSCクルーズは2018年~2019年にMSCスプレンディダで日本発着クルーズを行ったり、2020年にはMSCベリッシマを日本マーケットに投入することが決まっていて、最近は日本人の間でも浸透してきたクルーズ会社です。
宿泊プランなど詳しいことはまだ発表されていませんが、どうなるのか楽しみですね。
横浜港 「サンプリンセス」
横浜港にはプリンセス・クルーズのサン・プリンセスが停泊することが決定。サンプリンセスは2019年に日本発着世界一周クルーズを行った船ということでよく知られています。
また2020年にはホテルシップとは別途、日本発着クルーズを行うことが発表されています。
サン・プリンセスのホテルシップはJTBによるチャーターという形になっていて、部屋の販売はJTBのみが行っています。
こちらに関しては観戦チケット付きの宿泊プランがすでに販売中。JTB公式サイトにて詳細を確認することができます。
川崎港 「エクスプローラードリーム」
川崎港のホテルシップ運営対象事業者にはゲンティン香港に。
ホテルシップに決定となったのはエクスプローラー号。この船は長年スタークルーズ社のフラッグシップとして活躍していた「スーパースターヴァーゴ」になります。
スタークルーズからゲンティンクルーズに移籍後、約5600万ドル(約61億円)かけて改修され新たに生まれ変わりました。
東京港のMSCリリカと同様こちらに関してもまだ宿泊プランなどは発表されていません。
以上、見てきたとおり現時点でホテルシップ導入が決定されている港は全3港。合計約3千室の客室が提供されることになっています。
担当の国土交通省としては、オリンピック大会後に開催される大規模イベント開催時におけるホテルシップの活用も見据えているということなので、今後ホテルシップに宿泊できるチャンスが多くなるかもしれませんね。