実は夏のクルーズはおすすめじゃない?
クルーズベストシーズンとは?
「長期の休みが取れる夏休みは家族でクルーズへ!」なんてキャッチコピーで旅行会社は毎年夏のクルーズを積極的にアピールして来ますが、実は夏は日本発着クルーズのベストシーズンとは言えません。
というのも7月~9月にかけて毎年やってくる台風のせいでクルーズ航路が変更になったり、抜港(寄港をキャンセルすること)、最悪の場合クルーズ催行そのものがキャンセルになることがあるからです。
今回は日本発着クルーズのベストシーズンについてお話したいと思います。
夏のクルーズは台風のせいで台無しになる可能性あり

試しにグーグルやSNSで「クルーズ 台風」といったキーワードで検索してみてください。台風のせいでクルーズの予定が変更・キャンセルになった、波が激しくて船酔いがひどかった・・・といった結果がたくさん出てくるはずです。
2019年の夏も大型台風がやってきましたが、「飛鳥2」「ぱしふぃっくびいなす」「にっぽん丸」の日本客船3船、「ダイヤモンド・プリンセス」「コスタネオロマンチカ」の外国客船2船のすべてが台風のせいで航路変更を強いられたり、クルーズキャンセルを強いられました。
中には夏の日本名物である花火クルーズや東北まつりクルーズ・阿波おどりクルーズといった有名コースもキャンセルとなりました。
各社ともに乗客の安全を第一に優先して検討した結果での判断ですし自然災害なので仕方ないことですが、クルーズは1年以上も前から予約を入れている方も多く、残念な思いをされた方も多かったことでしょう。
私もプライベートで夏のクルーズに参加したことがありますが何度も台風の被害を被ったこともあり、最近はなるべく夏の船旅は避けるようにしています。
このように夏のクルーズはおすすめできるものではありません。
クルーズベストシーズンは春と秋

では、おすすめのクルーズ時期はいつか?
ズバリ「春と秋」になります。
この期間は日本周辺の海域も比較的安定していますから船酔いのリスクも少ないでしょう。(ちなみに大きな船は揺れにくいと言われていますが、うねりが大きな場合は揺れることがるので、船酔いが心配な方は海が荒れる冬のクルーズは外したほうが良いと思います。)
夏はそもそも暑すぎて寄港地観光も疲れるだけということもあります。その点気候的に安定している春と秋は暑くもなく寒くもなく絶好のクルーズシーズンになります。
春は日本の桜の名所を巡るコース、秋は紅葉の名所を巡るコース、10日ほどかけて日本周遊を行うコースなど日本の絶景を見て回ることができるということで海外からの乗客も多くインターナショナルな雰囲気を楽しめるというのもおすすめポイントの一つ。
またゴールデンウィークやシルバーウィークといった少し長めの休みが取れる時期もおすすめです。この時期は普段日本にはなかなかやって来ない海外船に乗ることができるチャンスです。2019年のGWは横浜から1万人もの方がクルーズに出発されました。
2020年GWもオリンピック開催で日本に注目が集まっていることもあってか多くのクルーズが発表されています。
来年はクルーズに行ってみたいという方はぜひ天候リスクも考慮しながらコースを決めると良いでしょう。