クルーズ中にインフルエンザにかかったらどうなる?
船内感染を防ぐポイント紹介

これからの季節怖いのはなんと言ってもインフルエンザ。これはクルーズもおなじ。

特にクルーズ船内は常に空調が入っている閉鎖空間で乾燥しており、しかも不特定多数の人が利用する共有スペースが多数存在するためインフルエンザが広まるには絶好の環境となっています。

この記事ではクルーズ中にインフルエンザにかかったらどうなるのか、インフルエンザの予防法を紹介します。



インフルエンザ患者は隔離される

結論から言うと、クルーズ船内でインフルエンザに罹患した乗客は隔離されます。

日本国籍の船なら厚生労働省の指導に従った対応に、海外国籍の船ならたいてい米国疾病予防管理センターの指導に従った対応となり詳細は異なるかもしれませんが、自由に行動取れないことにはかわりありません。

インフルエンザに限らず船内でウイルス感染症にかかることは珍しくなく、それが原因で隔離となってもクルーズ代金が返金されることもありません。食中毒とはことなり責任の所在が曖昧な為です(船会社に過失がある場合は別)。



船内感染を防ぐポイント

このようなことを避けるためには乗船前はもちろん、乗船後の予防が大切になってきます。

船内パンデミックは当然ながら船会社にとっても大きなリスクなので、予防対策案内もしっかりしています。たいてい乗船前か乗船後のどちらかで衛生に関する案内があるはずなので一通り目を通しておきましょう。

どれも基本的なことですが

・こまめなうがいと手洗い
・マスクの着用
・消毒液の使用

は必須。一部の船では

・他乗客との握手を控えること
・トイレの取ってはペーパータオルで触れる

と案内されることもあります。それだけ船内感染は怖いものなのです。

特に子供はこのようなことが自分でできないこともあるので、同伴の保護者が気をつけておきたいところです。



他にもある船内感染の危険

怖いのはインフルエンザだけではありません。クルーズ客船は他にもリスクがあります。

例えば日本船籍のクルーズ客船でレジオネラ属菌に感染し、重い肺炎にかかった乗客が後に重い障害を患うことなったというケースもあります(その後船主と1億円あまりの賠償で和解)。

オーストラリアのクルーズでは新型インフルエンザの検査で陽性を示した乗客がいたため、同船の旅客全員の2,000人が7日間の隔離措置を実施するよう保険当局から要請を受けたことも。

船内での食中毒も珍しいものではありません。特に海外クルーズ船内で集団食中毒が発生したというニュースは年に1度は必ず目にするほど。

今回はちょっと怖い話になってしまいましたが船内感染はいつでもどこでも誰にでも起こりうることです。ただ、こういうことがあるとされ知っていれば事前の対策もできるでしょうし、万が一かかってしまったとしても(例えば乗船前にインフルエンザ予防注射を打っておくなどの対策を取っていれば)症状を和らげることができるかもしれません。

またこういうトラブルも見据えて各自旅行保険の加入もおすすめです。

船という閉じられた空間では逃げ場がありません。自分の身は自分で守るしかありません。

クルーズを思いっきり楽しむためにも予防対策だけはしっかりしておきたいものです。