2020年は日本船2隻がリニューアル!
プレミアム客船も登場で話題が盛りだくさん

2020年のオリンピックイヤーももう間もなく。五輪中はホテルシップが都心部に配線されたり、普段はめったに寄港することがない海外クルーズ船の来航など話題となっています。

一方、日本のクルーズ業界からも大きなニュースが入ってきています。飛鳥2とにっぽん丸が長期のドライドック入し、大規模なリニューアルを行うことが発表されました。

また通年で世界一周クルーズを行っている日本のNPO団体が新たにプレミアム客船をチャーターし4月から就航させることも決まりました。

珍しく日本船に関する大きなニュースがそろったので今回ご紹介したいと思います。



2020年1月 飛鳥2 リニューアル工事開始

日本船籍最大の客船「飛鳥2」は2020年1月中旬から45日間かけてシンガポールのドック「センブコープ・マリン」でリニューアル工事を実施します。

ポイントとしては

・露天風呂の設置
・和洋室の客室設置
・ブックラウンジ設置
・レストラン改修
・WiFiサービスの強化
・客室内でのビデオオンデマンドサービスの導入

が挙げられます。センブコープ・マリンは2014年のダイヤモンドプリンセス大改修も手掛けており、洋上最大級の大浴場「泉の湯」の工事を成功させたことでも知られています。

日本船の特徴である大浴場とパブリックスペースの強化、また世界的に強化される環境規制に対応した排ガス脱硫装置の設置・運行設備を中心としたリニューアル工事も実施と大規模なリニューアルとなっています。

リニューアル後に予定されている初クルーズは販売即日に満席となり、飛鳥2に対する根強い人気の高さが伺えます。また4月には2年連続となる世界一周クルーズも控えています。



2020年2月 にっぽん丸 リニューアル工事開始

1990年に就航したにっぽん丸は来年就航30年を迎えます。

2010年に大改修を行いましたが、2020年2月から約50日間かけて2回目のリニューアルを行います。

コンセプトは「華やかさと品格を現代に再現、どことなく日本式の流れを感じさせる船へ」となっています。

・メインダイニングに大型モニター設置
・人気バー「ネプチューン」の移設
・3世代で利用できる客室の設置
・スイート新カテゴリー追加
・WiFiサービスの強化
・カーペット/内装デザイン変更

また、にっぽん丸も温室効果対策の冷房装置・照明のLED化など環境への取り組みも強化していくようです。



2020年4月 プレミアム客船「ゼニス号」が日本に就航

元々セレブリティ・クルーズの船としてデビューしたプレミアム客船「ゼニス号」を日本のNPO団体がチャーターし通年で世界一周クルーズを開始します。

プレミアムクラスの海外客船が日本発着でワールドクルーズを行ったのは、今年催行されたサン・プリンセスによるクルーズくらいで近年は他に例がありません。

ゼニス号の就航で年に3回ほどの日本発着世界一周クルーズが発売されることになり、日本のクルーズマーケット拡大にも大きく寄与するのではないでしょうか。

最近は様々な海外クルーズ船が日本マーケットに参入し話題となっていますが、日本勢も負けずと新たな取組を開始しています。

今後日本のクルーズ業界もますます発展が見込まれ楽しみですね。