【連載】在住ライターがオススメするドバイ最新情報vol.11
「イフタールに楽しむ中東料理」

7月1日より夏の大セールDubai Summer Surprise が始まったドバイから、こんにちは。 この大セールは6週間続きます。 こちらのセール目的に、この時期ドバイ旅行を組む方も多いのだとか。


さて、先日無事今年のラマダンを終えたドバイですが、 今回は「ラマダン中の大きな楽しみ、イフタールで中東料理を楽しむ」についてお伝えしたいと思います。

イフタール(Iftar)とは、ラマダン中の日没後に断食を破ること。 ドバイのあちらこちらのホテルやレストランでは、イスラム教徒のみならず、異教徒である私達もイフタールのお食事を楽しむことができます。 このイフタールこそ、ラマダン中の大きな楽しみである、と言っても過言ではないと思われます。


今回私が行ったのは、5スターホテル Grand Hyatt Dubai のボールルームで行われているイフタールです。

この日の日の入りは7時12分。 6時50分頃会場に入ると、500人のゲストが着席できるボールルームは、既にほぼ満席。 華やかな会場の様子を写真に納めたかったのですが、イスラム教徒の女性も多い為、会場全体の写真を撮るのは控えました。 (イスラム教徒の女性の写真を、無許可で撮ることは禁止されています。 偶然顔がはっきりと写り込んでしまった、という事も避けた方が良いと思われます)。


さて、会場中央には、数々のお料理が並べられ、ブッフェスタイルで銘名好きなものをお皿に取り、着席します。



イフタールの合図は大砲

スクリーンには"Ramadan Cannon" や "Iftar Cannon" と呼ばれる大砲が映しだされています。 ラマダン中は、大砲を砲火する事によって、人々に断食明けのイフタールを知らせているのです。 このような大砲は、ドバイには合計5ヶ所設置されています。 こちらのスクリーンに映しだされているのは、ブルジュ・ハリファすぐ近くにある、ブルジュ・パークの物です。

(スクリーンの画像が見難いので、Dubai Police 公式Twitterより写真をお借りしました)。



イフタールはデーツとお水から

会場のスクリーンに注目し、断食明け、イフタールの大砲が砲火されるのを待ちます。

そして、砲火の合図とともに、デーツ(ナツメヤシの実。 栄養価も高く、またコーランにも出てくるイスラム教徒にとってとても重要な果実)とお水を口にします。 その後、お食事が始まります。

                 下のトレイに載っているのがデーツです。




日本人の口にも合う、中東料理

Cold mezze として、中東の伝統的なお料理の一部をご紹介します。 Hummus(ひよこ豆と胡麻をペースト状にした物)、 babaganosh(焼き茄子、胡麻、にんにくをペースト状にした物)、fattoush(揚げた薄いパンを載せるサラダ)、ビーツのサラダやポテトサラダなど。 これらは、日本人の口にとても合い、私も大好きです。

そして、温かいお料理のラム ビリヤニ(多くのスパイスが使われたお米料理)やラム レッグ。 日本人は、ラムが苦手な方も多いと思いますが、こちらで食べるラムは臭みが無くとても美味しいので、是非挑戦してみて頂きたいお料理です。

他にも、スープ、ローストチキンや、フィッシュカレー、などなど。 
多くのお料理が並べられていました。



充実のデザート


イスラム教徒はお酒を飲みません。 その代わりなのでしょうか、甘い物が大好きなようで、デザートもこのような充実ぶり。 フルーツやチョコレートムース、ベリーやマンゴー、ピスタチオのムース、アイスクリームに、ケーキ類。 そして、中東のお菓子であるhareesehなど。 目にも鮮やかで、老若男女問わず心躍ります。 そして、中東のお菓子にはナッツが多く使われているように思います。 女性は嬉しいですよね。


こちらのお写真の左側は、Kanafehと呼ばれる中東のお菓子です。

フィロ生地(トルコ発祥のパイ生地)を細かく裁断した物に、お砂糖、たっぷりのバター、モッツァレラチーズやリコッタチーズを混ぜ、焼きます。それに、細かく砕いたピスタチオをたっぷりとかけて頂きます。 とろりと溶けたチーズとフィロ生地の食感、チーズとピスタチオの風味が相まり、諄くない甘さに、一度食べると虜になるお菓子です。 甘い物は苦手、という方も是非一度お試しください。 

アラブ色の濃い雰囲気の中で、イスラム教徒とともにイフタールを味わえ、とても良い経験となりました。 ラマダン中はドバイの多くのホテルでイフタールを開催しているので、憧れのホテルでイフタールの体験をしてみるのも、旅の大きな思い出の1つとなりそうですね。


今回はイフタールでの中東料理のご紹介でしたが、通常時でも中東料理レストランではこういったお料理を頂くことができます。 日本人の口によく合い、虜になってしまう中東料理。
是非一度お試しください!