クルーズ旅行記

アラスカクルーズ旅行記

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アラスカクルーズ旅行記

Chapter1

アラスカクルーズに行く!と決めてから船に乗るまで

クルーズ大好き!のシノです。休暇をつなげて年に1、2回クルーズ旅行に出かけて、自分にごほうびしています。クルーズ旅行に行くのに最適な時期は、やっぱり夏ですよね。猛暑の日本を脱出して、涼しい海の上をクルーズするのは最高に気持ちがいいです。今回はクルーズスマイルでお得なプランを見つけて行った、夏のクルーズの定番、アラスカクルーズのご紹介です。

旅行で行きたいのは、海でしょうか、山でしょうか。どちらも捨てがたい場合、または意見が海派と山派で分かれた場合は、アラスカクルーズに行きましょう。海の上を進みながら、船に迫ってくるようなアラスカの山々を眺めることができます。クジラやアザラシなどの野生の動物にもひんぱんに出会えます。夏だというのに山の頂きには雪がかぶり、氷河も間近に見られます。山が険しすぎて内陸からは行けない、針葉樹の森の前まで、クルーズ船なら連れて行ってくれるのです。崩落する氷河が目の前に迫る入り江を、奥までさかのぼって行くこともできます。

クルーズ船は船そのものがまるで大きなリゾートホテルなので、氷が浮かぶ海の上を進みながら、グルメを楽しんだり、ショーを見たり、カジノで一発あてたりできます。アラスカクルーズでは甲板に出ればちょっと寒いですが、船には温かいジャグジーがいくつもあって、温泉気分で入れます。もちろん、船のあちこちにあるソファーでくつろいで、日がな一日ボーッと景色を眺めているのも最高です。実際は、船で次々行われるイベントに出るのに忙しくて、何もしない時間なんてぜんぜん取れないのですが。

アラスカクルーズのシーズンは、5月から9月です。それより早くても遅くても、アラスカは氷に閉ざされてしまいます。おすすめの時期は夏休みで行ける7〜8月です。この時にまさに、サケの遡上がピークになります。サケを狙って、海岸に集まってくるクマも見られます。寄港地の川では、どこまでも上がっていくサケを追いかけながら、川沿いをハイキングすることもできます。

滝のような急流を力を振り絞って登っていくサケには本当に感動します。海辺や川岸で待ち構えているクマの一撃をかいくぐり、何度も何度もジャンプして滝を上がって行くのです。そんなサケの姿を見るのは、自分を振り返るいい機会にもなります。自分は滝があれば避けて、ただ流れに身を任せているだけではないかしら、こんなに必死にがんばったこと、今までの人生にあったかしら、と考えてしまいます。

アラスカクルーズはアメリカ西海岸のシアトルやカナダのバンクーバーから発着し、1週間で同じ港に戻ってくるコースと、1週間かけて片道でアンカレッジの近くまで北上する(またはアンカレッジから南下する)コースがあります。
私が選んだのは、シアトルから発着し、ケチカン、ジュノー、スキャグウェイというアラスカの街に寄港し、氷河の間をクルージングし、シアトルに戻る途中にカナダのビクトリアに立ち寄るコースです。シアトルなら日本から直行便で行けるし、便もたくさんあります。時期は8月の前半でした。日本では猛暑たけなわですが、アラスカでは秋がすぐそこまで来ている時期です。お盆休みにうまくひっかけて、1週間の休暇をねん出しました。

アラスカクルーズでは、行きの飛行機は出港日の午前中にシアトルに着くように、帰りは午後ゆっくり目にシアトル空港から出発するように選べば、直行直帰でクルーズに行けます。面倒な飛行機の乗り継ぎはなく、クルーズの前後にホテルに泊まる必要もありません。カナダのバンクーバーからクルーズする場合も同様です。
空港からクルーズ船が発着するシアトル港に行くのは、とっても簡単です。空港で待っているクルーズ船のシャトルバスに乗ればいいのです。空港のロビーには、クルーズ船のロゴのついたシャツを着た係員がいて、こっちこっちと誘導してくれます。大きなスーツケースはそこで預けてしまえば、船の部屋まで運んでくれます。
シャトルバスは事前の予約があったほうがいいですが、その場でも乗れます。タクシーで港まで行くのもすぐです。

私が今回乗ったのは、セレブリティ・ソルスティス。8年連続で「ベストプレミアムクルーズライン賞」を獲得しているセレブリティ・クルーズの大型船です。12.2万トンで、全長315メートル。乗客2千8百人と乗員千2百人の合計4千人が乗れる、海に浮かぶ大きなリゾートホテルです。
シャトルバスが停まったのは、その大きな船の入り口でした。案内に従って進んでいくと、乗船手続きののちにもう船の中です。入ったところで、ウエルカムシャンパンを頂きます。そしてシャンパンを片手に船の中を進んで、おおー!とまた感動です。そこは吹き抜けの大きなロビーになっていて、なんと空中に本物の木が浮かんでいるのです。

ロビーの周りにはカフェやバーがゆったりと配置され、ガラス張りのエレベーターが上り下りしています。ラグジュアリーながらモダンなテイストもたっぷりある、シックな大人の雰囲気です。この船がたくさんのデザイン賞を受賞しているというのも納得です。
この美しいロビーには、レセプションや寄港地ツアーのデスクがあるので、その後も何かと来ることになります。広い吹き抜けと階段をうまく使って、ダンスや歌のショーもたびたび行われました。

次では多種多様な船のレストランや設備と、私が泊まった部屋をご紹介しますね。

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