クルーズ旅行記

外国客船の日本発着クルーズ旅行記

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外国客船の日本発着クルーズ旅行記

Chapter4

日本発着クルーズは準備から違うよ

日本発着クルーズのユニークさは、準備の段階から感じることができます。というのも、飛行機で行く海外のクルーズの場合、航空会社の荷物規定がありますが(追加料金を払えば別ですが)、日本発着クルーズの場合、その重量を気にせずに持ち込めます。

別料金で自宅からクルーズ中に滞在する客室まで、宅配を依頼できるサービスも用意していたり、もし自宅が発着地の近郊なら車に荷物を積んでいくことも可能です。

「クルーズは日常生活の延長みたいなものだからね」。船上で知り合ったクルーズのベテランマダムは、旅行の非日常を楽しみながらも、毎朝愛飲する特別なミネラルウォーターやマッサージグッズなど、「快適さ」の部分では日常をたくさん持ち込んでいることを教えてくれました。

「だから絶対にバスタブとバルコニーのある客室を選ぶわよ。自宅マンションの気分で過ごせるでしょう?」。これも、マダムの外せない条件のようです。

日本発着クルーズは準備から違うよ chapter4 イメージ1

これ以外にも、衣装ケースに衣類等を詰めて客室に宅配してもらう、なんていう話も聞いたことがあります。自分なりに快適な旅をアレンジしやすいのも、日本発着クルーズの特権だと思うのです。

では、私は何を持って行ったのでしょうか。おすすめグッズはこちら。100円グッズ、プチプラファッションが大活躍です。

1.しっかりしたサンダル
日本発着クルーズの場合、客室にスリッパが用意されていることが多いですが、私は足元のスペースが広く、脱ぎ履きがしやすいクロックスタイプのサンダルを用意。ただし、船内は絨毯敷になっているので、足元がとられやすいため、注意してくださいね。
2.ハンガーと物干し用
グッズ、S字フック
客室には大量のハンガーが用意されていますが、それでも着替えの機会が多いクルーズでは「もっと欲しい」と思うことも。客室を3人以上で使う場合はなおさらです。着替える機会が多いということは洗濯の機会も増えます。壁に掛けられるタイプのピンチハンガー、S字フックを仕入れましょう!
3.携帯可能なお風呂グッズ
外航客船の場合、バスタブがない客室も多いので、ジャグジーやサウナで温まります。ロッカールーム内のシャワーブースに持ち込めるお風呂グッズがあると便利です。私はメッシュのトートバックにグッズを入れ、ブース内のどこかにS字フックで吊るします。
4.軽くて薄い
ダウンジャケット
船内が外国、ということは空調環境も外国です笑 夏でも薄くて軽いダウンジャケットが大活躍。朝夕の冷える時間帯に入港や出航シーンをデッキで楽しむためにも必須です。カーディガンやショールなど、防寒が可能なコーディネートを持っていってくださいね。
5.酔い止めと胃薬、青汁
船酔いが気になる人は、悩むより飲んだ方が安心。天候や潮の流れによってはやっぱり揺れることがあるんです。胃薬は船で出される美味しい食事をたくさん楽しむためのサポートに。青汁は旅行中の体調を整えるため、食物繊維入りの粉末タイプを毎朝飲みます。健康でないと旅行は楽しめませんからね。
6.各港地のガイドブック
などの本
個人的な趣味ですが、デジタルの時代でも、私は紙のガイドブック派。「明日は何しよう。その次は・・・」と妄想するのが大好き。もちろん、船内のイベントもたくさんあるので、毎回読み切れていないのですが・・・。
7.ポケット付きの軽量
ポシェット、ウエスト
ポーチ
クルーズカードを首から下げるのがクルーズでのスタイルですが、私はポケット付きの軽量ポシェットを使います。ポケットにカードキーを入れればすぐに取り出せますし、ハンカチやティッシュ、「船内新聞」も入れられます。カメラ代わりのスマホもね。必要最低限のものだけを入れて軽くするのがコツ。男性はウエストポーチがおすすめです。
8.洗濯用ネット
船内にコインランドリーがある場合に使用。洗濯の時間が他の乗客と重なることが多いので、洗濯終了後、次の利用客に取り出されることもあります。そんな恥ずかしい思いを軽減させてくれるのが、洗濯用ネット。衣類を取り出すときも楽です。複数枚を用意して小分けにして使うのがおすすめ。

番外編1.パスポート、パジャマ
国内旅行の印象の強い外航客船の日本発着クルーズで忘れがちなもの。特にパジャマは、日本では浴衣を用意する旅館やホテルが多いので、油断しがちです。
番外編2.外貨
もし外国の寄港地で観光する場合、以前の海外旅行の時に残ったウォンや米ドルなどがあればラッキー。船内での両替は一度、船内通貨(ドルやユーロ)に替えてからの換金になるので割高になります。
番外編3.双眼鏡
日本発着クルーズで知床半島沿岸のクルージングが含まれていたら、ぜひ双眼鏡を。大きい船では一般の観光船ほど沿岸に近づけないので、遠距離が見えるものの方が面白いです。洋上ではイルカやアザラシを見られるチャンスも。

外国客船の日本発着クルーズ旅行
― 完 ―

文:ヤマダノリコ

公私ともに旅行が大好きなジャーナリスト

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